Jan, 12, 2013, Sat

*#建築ポエム

Twitterでの話題から。

近代建築を保全するようなお仕事をしている友人から
教えてもらった与謝野晶子の歌。

「髙島屋 光る都の面積を 加えたるかな 楼を重ねて」

昭和8年に建てられ、今も現役の「百貨店」は
2009年、重要文化財指定を受けました。
昭和初期のきらびやかな姿が思い浮かぶ。
なんだかいいなあ、というところから、彼が、こういう、
建築を描写した詩歌や文章に#建築ポエムというタグをつけることに。

幾つか面白いものが読めたけれど
自分で思い出したのはこれ。
http://d.hatena.ne.jp/ka_ya/20070223
青木玉さんのエッセイ「底のない袋」からの一節。

むかしの人は夜、寝しなに、
「寝るぞ根太、頼むぞ垂木、梁、柱、なにごと有れば起せ屋の棟」と
家中の要所要所に我が身を守れと言葉をかけて横になる慣わしを持つ人があったそうだ。
「言霊の幸う(さきわう)国」に住んで言葉がなくては、我々の生活は成り立たない

私はこれを読んで初めて知った言い回しでしたが、
「寝るぞ根太、頼むぞ垂木、梁、柱、なにごと有れば起せ屋の棟」って、
家に守られている、という感じがしていいなあ、と思います。
今の自分は、鉄筋コンクリート造のアパート暮らしで
屋の棟もないけれど、守ってもらって過ごしています。



Jan, 05, 2013, Sat

*謹賀新年2013年

平成ももう25年となりました。
姪っ子も気づけば幼稚園児だし
私自身は腰痛が持病化しつつあって
体重は増える一方で
よくよく見ると顔にもシミが増えてきて…
うわー。と叫びたくなりますが
叫んだところでしょうがない。

人生楽しい、と思える時間を過ごせていることに感謝して
楽しみ続けるためには
やはりもうすこし努力を重ねて
良い一年にしたいと思います。

marichan.jpg
追加した写真は、この三が日に20年ぶりくらいにお会いした
高校時代の担任の先生宅のワンコ、まりちゃん11歳。



Dec, 18, 2012, Tue

*くるみ割google

小学2年生から中学1年生まで、クラシックバレエを習っていました。
友達がやっているのを見て、なんだか突然やりたくなって、母にお願いして。
身体もひ弱だったし、とにかく柔軟性ゼロで、
何でバレエだったのか謎ですが、
ぜんそくの発作おこして休んだりもしながら6年間通い、
音楽に合わせて身体を動かすのは楽しかったのだろうな。

明らかに向いていない(最後まで身体は固かった)し
真面目に取り組んでたかというとちょっと怪しかったので
辞めた流れは自然だったのだけれど
それでも、まあ、やってよかったな、と思う習い事。

今日、googleを開いたら、かわいい絵柄はくるみ割り人形初演120周年だそうで。
最後に出た発表会の演目が、くるみ割り人形だったなあ、と記憶を辿っておりました。
花のワルツを踊りましたよ。

今は、相変わらず全く柔軟性のない身体だし、姿勢もよくないし、
バレエで培ったもの何も残ってなさげなのですが(そりゃもう25年前!の話だし)
発表会のために練習したり、他のバレエスクールの発表会や
プロのステージを見に行ったり、本も読んだりしたもので、
メジャーなバレエの演目や、バレエ音楽、遠い昔の有名プリマなどの知識だけは残ってるなあ、と。

私がバレエをやっていた頃から既に大ベテランだった森下洋子さんを初めて観たのは
10年くらい前ですが、それも松山バレエ団のくるみ割り人形だったかと。
母と同じ歳のはずの方なのに、ステージの上でひとりだけ、
あまりに踊りが軽やかで、浮いているみたいで、
なんだか月の上で踊ってるんじゃないかと驚いた舞でした。
1948年生まれ、いまだ現役で踊っていらっしゃいます。

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Dec, 17, 2012, Mon

*ロールシャッハ

小林賢太郎の舞台「ロールシャッハ」を見てきました。
東京の公演はチケットがとれなくて、神奈川芸術劇場での横浜公演。
2時間はあっという間でした。

今回の選挙が決まったのはいつでしたっけ。
この舞台は2010年公演のものをリニューアルしたそうで
今年10月から12月にかけて全国を回っていますが、
なんか、そんな情勢を加味したかのような展開で。

鏡にうつっているのは真実だけではないかもしれない、などなど
笑いながら考えながら、巻き込まれる舞台でした。
「正義の反対は、悪なんかじゃなくて、もうひとつの正義」
というセリフは、
私はなんかドラえもんで読んだような記憶があるのですがどうだろうか。

ちょうど録画をしている日にあたりまして、
役者さん方もテンション高かったのではないか、と思える盛り上がり。
楽しかったー。

帰りは、馬車道タップルームへ。沼津のビール会社:ベアードビールの美味しいビールがたくさん飲めます。
去年かな?馬車道店に初めて行って気に入って、
先日は中目黒店で飲んだくれてきました。
ビール好きには楽しいお店。

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Dec, 09, 2012, Sun

*師走を走りだす

blogというか、だいぶ頻度の低い記録メモと化してきました。
もう12月です。
12月アタマに職場で国際会議があって、
天津から戻ってからはその準備で怒濤の日々でした。
やっと終わったー、となっていますが
まだ伝票処理系の仕事は続いていて、うんざり。

私立大学から国立大学に移って感じるのは、
ひとつは人材の層の厚さがありますが、
あとひとつは、予算執行のルールの厳しさがありますね。
以前の職場は、緩かったんだなあ…と今更ながら実感。
会計処理は厳しいほうが、よい組織なのかもしれませんが、
グレーゾーンがなさすぎると、なんというか、息苦しい。
些末な例を挙げますと、お弁当は出していいけど
(これも値段の制約や名簿の提出義務などありますが)
絶対にデザートやフルーツが含まれてはならない、とか。
そこなの?厳しくするの?という感じが。

あとは、自分の英語力のなさを痛感する日々でもありました。
海外から多くの先生方をお招きして。
会場運営手伝ってくれるアルバイト学生もほぼ全員留学生で。
何度か嫌な汗をかきました…。
英文メールのやりとりをたくさんして、
少し鍛えられたというか、訓練出来たのはよかったけれど。

まあそんなバタバタした感じのなかで
誕生日を迎え、またひとつ年を重ねました。
たくさんのあたたかい言葉をもらい、感謝しています。
あと美味しいお寿司もごちそうになりました。幸せでしたw
昨年から今年にかけては人生の上でもいろんな変化が重なって。
来年は更に変わることが多そうです。

30代も半ばを過ぎて、でもまだまだ、
こんなにも、新しいことがあったり、
楽しいことがあったりするのだなあ、と
当たり前のことに驚いています。
人生は、「若いから楽しい」のではないのだよ、と
日々接する学生あたりに声を大にして伝えたいところ。


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写真は11月後半の銀杏並木。



Nov, 09, 2012, Fri

*中国・天津の旅

台湾の話も出来てないままに、今度は中国へ行ってきました。
初めての北京を経由して、二度目の天津。

万里の長城で死者が出たという11月4日あたりは本当に寒くて、
しっかり防寒して行ったのですが、かなり凍えて過ごしました。
滞在中の一週間で一気に秋から冬になった感じ。急な冷え込みでした。

今から70年くらい前に祖母が住んでいたことから興味を持った天津。
きっかけとなった祖母が、10月に亡くなりました。
入院していたこの6年間、話すことももう出来なかったけれど
でも、今回の出張のことを報告したかったな、と残念です。
ただ、最初から最後まで一人で過ごす海外は、考えてみれば初めてだったけれど
何のトラブルもなく、
周りに心配されていた日中関係での嫌な思いをすることも一度もなく。
無事に過ごせたのは、
祖母が見守ってくれていたからだと感謝しています。

天津の旧日本租界には思っていたより古い建築もたくさん残っていて
とても面白かったのです。
私の仕事としても、実を結ぶことが出来るといいな。
頑張ります。
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Oct, 08, 2012, Mon

*台湾往復キティ

1ヶ月以上たってしまいましたが
台湾出張の思い出のひとつ。

往復ともエバー航空でした。何の指定もなかったけれど、たまたま?往復ともにキティちゃんジェットを堪能。いろいろこまごまキティでした。
kittyjet.jpg

食事には、よく見るとキティちゃん顔のかまぼこ(なると?)が入っていたり、にんじんがリボンのかたちに切ってあったり。老若男女、このキティだらけで過ごさねばならないのがちょっと面白かったです。コワモテのおじさんも、ピンクのカトラリーでキティアイス食べてるわけで。

帰りの飛行機は腰が痛くて大変だったのですが、キティ顔のこのクッションを周りの席の学生たちから奪い、出来るだけ楽な姿勢を保って帰国。

飛行機、もちろんエコノミーの狭い席だったので、ダメもとで楽な席に頼んでみる?とか、空港でも痛そうに歩いていたらカートを運営していたお姉さんに、乗りますか?と聞かれたのだけれど恥ずかしくて断ってしまった…のですが、素直に甘えればよかったなあと今更ちょっと思ったりも。しんどかったからねえ。



Oct, 02, 2012, Tue

*東京駅に寄り道

新しくなった東京駅が10月1日にオープン、というので
1日の帰りと2日の朝に、ちょこっと寄り道してみた。
(1日朝は台風の予報だったので自粛したけど、大丈夫そうでしたね)

講義で使おうかと思って写真を撮ったり。
1001yoru.JPG

有楽町側のはしっこ、銅板のドームがかわいい。
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Twitter上で、東京駅賛成派…?と聞かれました。
私は、東京駅残すか壊すかなら残す派、当初ドーム再現については微妙派、八重洲ビルや中央郵便局は壊さなければよかったのに派、でも手段としての空中権移転は今のところ肯定派。
質問主は、青空の面積を減らし、ひとやモノの集中で災害リスクを高めたことになり、防災方面に不安が、とのこと。なるほど。
そして確かに、林立する高層ビルの谷間に横たわる東京駅、という様相にもなってきました。



Sep, 25, 2012, Tue

*三年ぶり二度目

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台湾の写真なども追々。



Aug, 15, 2012, Wed

*三谷幸喜の文楽

夏休みを一日もらって、母と出掛けたパルコ劇場。
随分と三谷幸喜づいている最近ですが、この日観たのは
三谷が初挑戦したという文楽。

舞台は江戸時代。曾根崎心中が大当たりした時代の裏話としての「其礼成心中」(それなりしんじゅう)。現代仕様にしちゃうんじゃなしに、義太夫を語る大夫と三味線、人形が確実にそろっての上で、三谷脚本でつくられたおはなし。

私は面白かったです。
現代のお芝居や歌舞伎と比べたら、文楽鑑賞の経験値はほぼゼロなので、
そういう意味では、私にはこれを文楽として評価するのは無理なのですが、
でも、楽しかったな、と。
先日観た「桜の園」とはぜんっぜん土俵が違うので比べられはしないけれど
今回は素直に面白かったし楽しめた。

セリフの中に、パトロール、とかベストセラー、とかカタカナいっぱい。「逆ギレか!」なんて言い回しも出てきて、その違和感ぶりがうまく笑いになる。
それに合わせてまた人形の動きがうまいなあ、おかしいなあ、と。
「お福」の悔しがり場面は最高の動きでした。
一方で劇中劇として「曽根崎心中」や「心中天網島」の一節が出てくるときには、貫録の演技も観られて、満足満足。

予定調和な結末だけど、これも醍醐味かと思います。
母もかなり楽しんでくれてよかったわ。
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