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April 28, 2012

*初野田地図THE BEE

野田地図(NODA MAP)の舞台、初めてみました。

「THE BEE」
http://www.nodamap.com/productions/thebee/intro.html
2006年のロンドン公演から始まり、世界で、日本で、いくたびかバージョンを替え上映されてきたものの、2012年日本版。筒井康隆の小説『毟りあい』が原作というか原案。平凡なサラリーマンが、脱獄犯に妻子を人質にとられ、自らも犯人の妻と子を人質にとって応酬する心理戦。野田秀樹本人が主役の井戸を演じ、ほかに宮沢りえ、池田成志、近藤良平が幾つかの役を演じ分ける。

展開が早くて、ぐんぐん目が回るけれど、一場面一場面に重みがあって、あっという間に引き込まれた。そしてとてもくたびれました…。救い、ないです。重い。やるせない。笑わせて、引き攣らせて、唸らせて、そして繰り返し挿入される歌に惑わされる。
なんなんだこの剣の舞!
→尾藤イサオの歌う日本語詞の剣の舞。耳に残ること甚だしい。
http://www.youtube.com/watch?v=T2LC7KtGJzU

好きか嫌いか、と言われたら、好きです。これだけ堪能できるというか何というか、お芝居の醍醐味を味わえる舞台だったなあ、と。ある意味贅沢。ほかの野田地図舞台も見に行ってみたい。

April 25, 2012

*国会図書館グチ

webでの検索も新しくなっていたので、
いろいろ変わってるのだろうか、と思いながら久しぶりに国会図書館へ。
入館カードが新しくなっていて、更新の手続きをする。
基本的に皆さんカードをつくるようになった模様。

開館時間が19時迄って、前からだっけ?と思いましたが、
これは前からの模様。資料請求は18時まで。

館内のみ閲覧可能のデジタルアーカイブされた書籍を調べたかったのだけど
以前は多分専用の端末からしか見られなかったのが、
検索にも使う普通の端末から見られるようになっていて便利です。
UIも前と比べたらだいぶよくなってると思う。

でも。
でもでも。
紙に書いて提出していた複写申請、端末上で選んで申請して、
あとでまとめてプリントアウトしたものを受け取る方式になっており。
この申請が10コマずつしか出来ず、一々選択、保存、プレビュー、承認…と
10コマ出すのに5分ずつくらいかかる…
18時までに申請&プリントアウト受け取りも完了ということで
遅い時間に駆け込んだこの日は予定の半分もコピー出来ず。

これはまた、デジタルアーカイブ化された資料に限った話なので
書籍のコピーはおそらくは変わってないんじゃないかと思いますが。

職員が人力でやっていた部分は減って、人件費削減にはなるのかな。
来館者の端末占有時間がとても長くなるのはいいのだろうか。
せめて10コマ制限は何らかの条件付きで外してもらえるとだいぶ助かるのだけどなあ。

*2012/05/17 追記*
今日、このとき以来で国会図書館へ行ったら、デジタルアーカイブの出力は20コマまでになっていたよー!変わったのか?等聞きそびれましたが、前回は間違いなく10コマと言われてたので、変わったのだな。やっぱりちょっと時間はかかりますが、だいぶうれしい。

April 11, 2012

*東京の街が奏でる

長文です。

小沢健二「東京の街が奏でる」コンサートが楽し過ぎて、
何であんなに幸せだったのか考えてる。
三時間半近い長丁場なのに、終わりがこないで欲しかった。
終わった瞬間、もう一度見たい!と思った。

コンサートは2012年3月21日から4月16日にかけて
たまに飛び飛びで全12夜、東京オペラシティのタケミツメモリアルホールにて行われました。
昨年11月、コンサートに向けてのオザケンのテキストがこちら。
http://hihumiyo.net/tokyo.html

抽選販売のチケットに当たって、第二夜にお邪魔しました。
あ、その前に、渋谷のパルコミュージアムでやっている「我ら、時」展覧会も見て参りましたよ。http://hihumiyo.net/index2.html
そこでTシャツも購入。今回の、街並み+富士山柄にはあまり惹かれず、
「ひふみよクラッシック」のうさぎさん柄のを。あのとき、買いそびれたからな。
Tシャツについてはこちらに。

コンサートは、18時から21時半頃までの3時間半という長丁場でしたが、それを感じさせない、「一瞬」の連続。
ひふみよの「帰ってきた!」感を上回る「こうなってる!」感というか。
真城さんはいたけれど、木暮さんはいなくって。
コーラスと、ベース(中村キタローさん)と、弦楽四重奏。あとメトロノーム。そしてVo.&G.小沢くん。これだけの編成で、あんな曲こんな曲を素晴らしいアレンジ(by服部隆之)で聴かせてくれました。
その場その場にあって、過不足のない音。厚み。薄さ。広がり。狭まり。
音を大きく多くするだけではないアレンジの粋みたいなもの。
あれだけ聴き込んできた曲だったからこそ、余計に感じるその新しい味わいが
染みこむように感じられました。

「ひふみよ」のときと同じように
小沢くんの語ることがあり、音楽があり。
茶目っ気もあり。笑っちゃう瞬間もあり(インコの叫ぶ「シュクダイヤッタノ!?」とか)。
LIFEからの、ワクワクするような曲で盛り上げておいて
新曲を少し。初お披露目の曲も、「いちごが染まる」も、
単純に、詞の世界が、素敵。こういう言葉で紡がれる世界に、身を置きたいのだよ。私は。

既知の曲で。個人的には。
「天使たちのシーン」「愛し愛されて生きるのさ」「ある光」は、身体に喜びがパーッと広がる感じ。好きな好きな曲で、歌で。それがこんなふうに、素晴らしく魅力的なアレンジがされて今聴ける。それがもうものすごく幸せなのでした。
その一方で、「back to back」「春にして君を想う」の二曲が、ちょっと違って。そもそも生で聴いたのも初めてなんじゃないのかな私。「えっ、これを聴けるの!?」という大興奮…みたいなものがありました。中では。欣喜雀躍ってこういうことか!という。
それ以外の曲ももちろん、興奮と喜びの三時間半でしたよ。

終演直後は全然冷静になれず。何を書いていいのかもわからず。
でもこのまま忘れるのも惜しい!!!と思ったので、今更ながらコンサート12夜の終わる前に書いてみました。あと3夜、あるのかな。手があるのなら、何度でもまだ見たいコンサートでしたよこれは。

コンサートチケットは9,000円もしましたが、個人的には、見合った満足を得られました。BOXも買って、Tシャツも買って…グッズに大枚払い。で、コンサート始まる前に、長年のファンの友人と、これはもうお布施だね、などと話していたのですが、終わってみると、もう宗教かもしれない…と悪い感じでなく、思いました。幾らでも惜しくない、と思えるお金と時間の使い方だったのです、自分にとっては。

ふはは。ここまで書いて、傍から見てるとコワイ人かしら私、とも思う。
いや、王子様でも神様でもないとは承知。
小沢くん、相変わらずの凄まじい細身ですけれど(そういえば何年か前、オザケン激太り説出ませんでしたか。あれは何だったのだろう)、服装も若々しいけれど、近くで見ると(高倍率双眼鏡持参!)、やはり歳相応になっている。声だって、変わってる。それでも、やっぱり彼に会いたかったのだなあとしみじみ思います。「ひふみよ」ツアーのときもそうでしたが、「今更オザケン?」の声なんて耳に届きません。「今の、オザケン」なのですよ。彼の歌を聴きたいのです。
ozashika.jpg

April 10, 2012

*春眠暁を覚えず

いつもより遅い桜も満開となりまして。球春も到来。
春から、いままでと違う大学へ勤めることになりました。
キャンパスが広くて、散歩も出来るのが気持ちいいです。
(神宮へも変わらず通える距離です)

任期は一年で。
まあもう一瞬なのだろうなと思うからには
眠たがってないで、油断せずに進まねばなあ。
そう言いながらふらふら寄り道ばかりして年を重ねていますがねわたしは。

tower_blossom.jpg
友人たちの花見にちょこっとだけ参加した時の、東京タワーと桜。
ここものすごい穴場ぽかったのですが、いつもはどうなのだろうな。
この日(6日)は夜はひどく冷え込んで、花見向きではなかったのですが、とにかく花は綺麗でした。