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February 27, 2011

*師走以上に早い如月 かわうそのおもいで

明日で本務大忙しだった2月が終わる。1年の六分の一経過ですか。
去年、依頼の楽しそうな仕事を受けてしまい泣きを見たので、今年は余計なことは一切排除と思っていた2月でしたが、やはりつらかった。泣き言だらけでした。手を動かしてはいるのだけど、愚痴愚痴言いながらの日々。周りの皆さんごめんなさい。不言実行が出来ません。

レニー・アンドラーヂのライブのこと、森ビル美術館の小谷元彦展、パナソニックの白井晟一展…書きたいことはいろいろあるのですが、忘れないうちにこれだけは。

2月の18〜20日の三日間開催された、獺祭の蔵元、旭酒造さんの「東京 獺祭の会」という新酒の試飲イベントに参加してきました。数年前から気になっていたものの年に一度のタイミングを逃していたのですが、今年は気付いた!申し込めた!ので酒飲み仲間に声をかけて19日の会に4人で出掛け。
ホテルの広間を借りての立食形式のイベントで、いろんな種類の獺祭が、文字通り「飲み放題」。純米大吟醸しか造らないという酒造。机の上には大吟醸2種類と、お酒を仕込むのに使われる「仕込み水」もあって、酔いを適度に緩めながら試飲を楽しめました。壁沿いにはずらりとあらゆる種類の獺祭が。最近、獺祭のスパークリングがいろんなところで人気で私も大好きだったのですが、この日は「温め酒」というぬる燗用の酒が大ヒットでした。
美味しいお酒と料理と。熱心に説明してくださる旭酒造の方々と。とても楽しかった。近頃すっかりビールと焼酎のひとになっていましたが(変な表現だな)、20代前半の頃はまっていた日本酒にまたすこし戻りそう。そしてまた来年も是非行きたいイベントでした。
旭酒造さんありがとう!
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2月は忙しかった!と言っても、仕事以外にこれだけいろいろしてるんだから、やはりたかが知れてるっちゃ知れてるか。

February 12, 2011

*建設現場のはなし

ちょっと大ごとな修士の提出が無事終わったのを見届けて、こちらのイベントに行ってきました。
第2回ニッポン建設映像祭
UCFM…Under Construction Film Archivesという、建設や工事記録の映像アーカイブを整備しようとしている団体の主催で、収集した映像を見せてくれるというイベント。第1回が大阪の大阪ガスビルで、その建設当時(戦前!!)の映像を見るというのをやっていて、すごーく見たかったの。

第2回がパレスサイドビルというので、職場から10分。喜んで出掛けてきました。
「その建物の建設工事映像を、その建物内で見る」ということにもこだわってたそうで、本日の1本目はパレスサイドビルの建設記録。リーダーズダイジェストビル(パレスサイドビルの敷地に建っていたレイモンドの傑作)取り壊し映像から始まって、うわー、と思う。ゲストの藤岡先生の解説が、くすぐられるエピソード満載でこれまた楽しい。続けて、三巨匠の東京での作品映像。国立代々木第一体育館/丹下健三、蛇の目ミシンビル/前川國男、中銀カプセルタワー/黒川紀章。

それぞれ20分前後の映像なのですが、とにかく面白かった。工事現場を見る面白さそのものもあるし、当時の最先端技術をいかに実現したかのドキュメンタリーもわくわくだし、時代背景を示す映像に目を奪われたり、若かりし日の林さんや黒川さんににやにやしたり。
会場が一番湧いたのは、代々木体育館の記録映画のタイトルが「かわった形の体育館 -オリンピックのために-」であったというところだったろうか。しかしあの吊構造の施工はすごかったです。中銀のカプセルの施工だとかも。滋賀のコンテナ工場で造って運んできたんですってよ。もろもろが手作業だった時代の、工夫と、精度ってのはタメイキもの。単なる「萌え」だけで済まされない、深い感動がありましたよ。大げさかも知れないけれど。面白かった。ほんと。

見てきたのは「昼の部」で、なんと無料。これ、全然有料でやってよいイベントであると思います。映画をちっとも見ない私が主張するのも変だけれど、1800円でも払うよ、私。DVD出たら買う。本日「夜の部」は有料で、そこではスバルビル、新宿新都心、千里山団地、東京タワー、東京カテドラルなどの映像が流れたそう。垂涎。

昼の部終了後、ゲストでいらしていた藤岡先生@東工大が、パレスサイドビルの見どころをちょこっと案内してくださいました。オフィスビルの設計をダブルコアで行う最初期例であり、その採用で多くの問題が解決した話、若手設計メンバーの気概、外壁仕上げの理由、スパンの秘密と高さ制限問題etc.へー、なるほど、と思うことたくさんで、勉強にもなりました。
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踊り場を設けつつも手摺りが直線となるよう、直階段をどうデザインしたか?とか。(階段下部の「のっけた」ぽい長円の手摺りはバリアフリー対策?の後付けだそう)

February 10, 2011

*音楽のはなし

最近、学生が作って聴かせてくれたコンピレーションが何だかよくて、
家で音楽聴く時間が増えてきた。
その勢いで手持ちの音源をいろいろひっくり返している。
今日聴いてたとこだとEverything But The Girlとか、私6枚もアルバム持ってたのか、などとブラジル音楽づく以前のもろもろを再確認中。
周りに異常な(失礼)レベルの音楽好きというかマニアが多いので
自分なんて全っ然、とは思っているけれど、近頃すっかりCD買わなくなったのに、棚を漁っていたらざっと300枚くらい。まだあるな。そして何を持ってるんだか忘れてるな、と。

そんな中、昨日は4度目かな?のピアニストMIKAさんのライブ。
六本木Softwindにて。
MIKAさんの音、ほんとにすごい。
ジャズの、サンバの、ボキャブラリーも何もなくて、適切な表現はわからないのだけれど、何度聴いても引き込まれる。知らない曲でも、わくわくする。今回は、下の写真のようなミラクルな位置で音を紡ぎ出す瞬間を眺められる特等席で。面白かったー。
予定外であったという、ベースとトランペットの大御所・本場ミュージシャンの飛び入りもあり、くたびれきった身体に素晴らしいリフレッシュ。ありがたかった。
アンコールのQuem diz que sabeがよかった。と今うろ覚えだった曲名を書こうとして「ケンジスチサビ」と適当ヒアリング記憶で検索をかけた結果、引っかかったのが過去の自分のblogで笑った。

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そんでもって、今週末はレニー・アンドラーヂ
周囲のブラジル音楽ファンのわくわくに乗せられて、すっかり楽しみになっています。

February 5, 2011

*OKよ。なんて強がりばかり

そして覚悟を決めていたシーズンが来ましたとも。
3年生までの年度末の行事と後期テストと採点の締切と、卒論卒業制作に修論と、あと入試。同業にはつらい季節だと思われます。土日も出勤だし。
相変わらず反省点の多い日々を送っており。
落ち込むこともあったし、思い掛けない仕事上の問題も発生中かつ継続中。
後ろ向きになってるというよりは、いい歳して漸くいろいろ気がつき始めたということかなという自覚。会社員が2年。学生生活挟んで今の仕事で漸く4年。この年齢で、きちんと働き出してまだ6年。22で大卒で就職していたら28歳くらいのときに気付いていたような段階を今更経ているのか。などと。
暫くしたら、あの時期に大人になれたのだと思いたい、ような。いい加減。
今の仕事は好きで、続けたい。
条件は今後いろいろ厳しくなるのですが、来年に向けて今から積み重ねて行かなくてはな。と、だいぶ前に応募した職の不採用通知を今更本日受け取って、しみじみする夜更けですよ(待たせ過ぎじゃ、との気持ちもある。同じく応募していた同僚はもっと早く通知受け取ってたみたいだしーーーいや、悩んで頂いたのだと思おう。次!次!)

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昨年行ったスパイラルの展覧会でオーダーしていたミナ・ペルホネンのウズラバッグが届きました。Carnivalという生地の色違いで裏表。おめかし用ミニバッグにしたい。

February 4, 2011

*フライング・バットレス!

twitterでの発言をまとめるtogetterというサービスを初めて使ってみた。
http://togetter.com/li/94969

長年、「フライング・バットレス」(日本語では飛び梁といいます。wikipedia)てのは必殺技っぽい建築用語だよなあ、と思っていたのをtwitterで投げてみたら、予想外にいろいろ返していただいて、誰が、って私が一番大喜びであった話。
twitter、飽きるかと思ったけれど続いているな。ちょこちょこしたやりとりや、他の人がしてる面白い話を眺めてる楽しさはもちろんあるけれど、加えて、ちょっと憧れの立場の方だったりwebでのみ一方的に知っていた相手と、さくっと繋がれたり、驚くような嬉しい出会いもあったり。facebookにはまだ順応できておりません…。何をしたらいいのかな、と様子見。