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May 15, 2011

*今回の台湾についてつれづれ 2

空き時間にひとりで回ってきた基隆(keelung)の写真など。
午後数時間で台北から往復出来るところがよかったので、
台北から北へ向かう台鐵の終点となる港町基隆へ出かけることに。
台鐵(ローカル線)は、日本でいう特急、快速…のような感じで自強、莒光、復興/區間とあります。復興/區間車(この違い、よくわかってないですが同じなのかな)は各駅停車。それぞれ料金が違います。
特急にあたる自強号だと台北〜基隆は約20分ということだったのですが、私が乗ろうとした昼間の時間は自強も莒光も全く走っていなくて、区間車でガタゴト45分、片道41元かけて行ってきました。
keelung_sta.JPG
基隆駅はこんな。戦後建て替えられておりました。
駅のすぐ近くが、もう港となっています。
潮の香りがして、空が広い。…生憎の空模様でしたが。
keelung_sea.JPG
基隆で有名なのは慶安宮という廟。
そちらも行きましたが、この写真はもうひとつ市街地で近くにあった城隍廟の中。
ツィッターでも書きましたが、柱頭部の装飾がいわゆる「コリント式」と呼ばれる西洋風の様式をとっています。
keelung_joko.JPG
台湾における廟というのは、単なる宗教施設というだけでなく、生活に浸透した街の施設という感じ。
どこの都市にも、多くの寺廟があり、
伝統的な様式を残す一方で、大規模にビル化しているものだったり、こんなふうに不思議な折衷だったりが見られて、進化の形態がいろいろあるのもかなり面白いです。
keelung_machi.JPG
この後大雨に遭って、心ゆくまで歩くことは難しかったのですが、
戦前のものだろう建築もそれなりに残っていて、
あとは亭仔脚のかたちが面白かったり、
ちょっと散歩するには楽しそうな街でした。
山の上の忠烈祠では、狛犬だけ日本人がつくったものが残されていたり。
また今度ゆっくり訪ねてみたいところ。

この日は他に故宮博物院も行きました。
こちらはMRTの士林駅からバスで10分くらい・15元。
何度も台湾を訪れているのに、ようやく、初めて。
有名な白菜や豚肉もやっと見られた!(←ある意味不思議な文章)
とにかく小さな細工物や、美しいうつわなど、個人的には眺めていて楽しいものが多くて、行ってよかったかな。しかし中国人、韓国人、日本人の団体客が多くて、噂には聞いていたものの、その混雑と騒々しさには少しうんざり…。朝イチで行くのがいいかもしれません。

May 8, 2011

*今回の台湾についてつれづれ

仕事でなくすっかり観光となってしまった高雄。
台湾南部の大都市。
台北からは高鐵(台湾の新幹線)で1時間半〜2時間(のぞみとひかりで所要時間が違うイメージで)の終点左營という駅へ出ます。左營から高雄駅へは台鐵(ローカル線)でもMRT(地下鉄)でも行けます。標識通りに動いていれば着く感じ。20分くらいかな。
MRTの乗り方は台北と一緒。切符じゃなくて500円玉サイズくらいのトークンで乗ります。まだ新しいようでぴっかぴかの電車。社内での喫煙や飲食は罰金刑らしいですよ。

旧市役所を改装した博物館や、引き込み線路の跡、観光地となっている清代の英国領事館など、残ってはいるのですが、私が見たいと思っているような日本統治時代の名残を探すのは難しかったです。すっかり新しい街。グリッド状、扇状の街路網は当時の市区計画をそのままに残すものではありましたが。
観光地としては、気持ちのよい愛河ほとりの散歩や、旗津までのフェリー(15元)など、楽しめるかも。旗津は清代からの集落があった市街で、台湾最古という媽祖廟が残るのですが、それほど古い町並みはありませんでした。
taiwantakao_flag.jpg
写真はフェリーからの一枚。
夕食はガイドブックにもあった「海王子」というお店へ。
ひとり600元(だいたい×3で日本円)のコースで海の幸をいろいろ食べられて、これは大満足でした。六合夜市というのも有名らしいですが、規模は小さかったかな。

高雄の旧駅舎は帝冠様式の建築。現在は駅の隣地に曳き屋され、願景館という資料展示室のようになって公開されています。夜20時まで開いてる模様。建物脇には移設時に解体された壁部分が大仰に展示されていたりするのですが、なんの説明もなくて、みんなでいろいろ推理してました。多分、駅裏手の壁と庇が横たえられていたのだろうと。恐らく結構な予算をかけて残してくれたのだと思いますが、そこで力尽きた感じ…。もう少し整備&説明がされていたらなお素敵。
takao_sta.jpg

May 7, 2011

*5ヶ月ぶり七度目

5ヶ月ぶり七度目の台湾へ。
5月に行ったのは初めてでしたが、台北で24〜28℃、高雄では30℃になったりしておりました。やはり南国。日差しも強いですが、もちろん8月に比べたらだいぶマシ。
今回は予備調査的な感じで学生をたくさん連れて行ったのですが、日焼け止めや帽子は必須だと話しておいたのに、しっかり痛い目に遭ってるひともおりました。襟ぐりの広いシャツだと、鎖骨のあたりとかくっきり焼けますって。

何度も台湾へ行きながら、これまでコミュニケーションは筆談か英語か日本語で済ませてしまっていたのを、今回は僅かながら勉強を始めた中国語をほんの少しだけ使いました。何とかこちらの意図は伝えられても、聞き取りは壊滅的な状態であり、これからも精進しなければ、ですが。
訪ねた都市は台北、高雄(これは観光…)、嘉義、斗六、基隆、淡水。
高鐵やMRTだけでなく台鐵(ローカル線)での移動も結構心得てきました。
細かい情報は検索で出てきた個人blogにお世話になることも多いので、私も得た情報を返して行けたらなあと思うのですが、今までなかなか出来ておらず。これから少しずつでも。

写真は高雄の旗津、媽祖廟の廟前広場の空。
taiwantakao.JPG