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April 11, 2012

*東京の街が奏でる

長文です。

小沢健二「東京の街が奏でる」コンサートが楽し過ぎて、
何であんなに幸せだったのか考えてる。
三時間半近い長丁場なのに、終わりがこないで欲しかった。
終わった瞬間、もう一度見たい!と思った。

コンサートは2012年3月21日から4月16日にかけて
たまに飛び飛びで全12夜、東京オペラシティのタケミツメモリアルホールにて行われました。
昨年11月、コンサートに向けてのオザケンのテキストがこちら。
http://hihumiyo.net/tokyo.html

抽選販売のチケットに当たって、第二夜にお邪魔しました。
あ、その前に、渋谷のパルコミュージアムでやっている「我ら、時」展覧会も見て参りましたよ。http://hihumiyo.net/index2.html
そこでTシャツも購入。今回の、街並み+富士山柄にはあまり惹かれず、
「ひふみよクラッシック」のうさぎさん柄のを。あのとき、買いそびれたからな。
Tシャツについてはこちらに。

コンサートは、18時から21時半頃までの3時間半という長丁場でしたが、それを感じさせない、「一瞬」の連続。
ひふみよの「帰ってきた!」感を上回る「こうなってる!」感というか。
真城さんはいたけれど、木暮さんはいなくって。
コーラスと、ベース(中村キタローさん)と、弦楽四重奏。あとメトロノーム。そしてVo.&G.小沢くん。これだけの編成で、あんな曲こんな曲を素晴らしいアレンジ(by服部隆之)で聴かせてくれました。
その場その場にあって、過不足のない音。厚み。薄さ。広がり。狭まり。
音を大きく多くするだけではないアレンジの粋みたいなもの。
あれだけ聴き込んできた曲だったからこそ、余計に感じるその新しい味わいが
染みこむように感じられました。

「ひふみよ」のときと同じように
小沢くんの語ることがあり、音楽があり。
茶目っ気もあり。笑っちゃう瞬間もあり(インコの叫ぶ「シュクダイヤッタノ!?」とか)。
LIFEからの、ワクワクするような曲で盛り上げておいて
新曲を少し。初お披露目の曲も、「いちごが染まる」も、
単純に、詞の世界が、素敵。こういう言葉で紡がれる世界に、身を置きたいのだよ。私は。

既知の曲で。個人的には。
「天使たちのシーン」「愛し愛されて生きるのさ」「ある光」は、身体に喜びがパーッと広がる感じ。好きな好きな曲で、歌で。それがこんなふうに、素晴らしく魅力的なアレンジがされて今聴ける。それがもうものすごく幸せなのでした。
その一方で、「back to back」「春にして君を想う」の二曲が、ちょっと違って。そもそも生で聴いたのも初めてなんじゃないのかな私。「えっ、これを聴けるの!?」という大興奮…みたいなものがありました。中では。欣喜雀躍ってこういうことか!という。
それ以外の曲ももちろん、興奮と喜びの三時間半でしたよ。

終演直後は全然冷静になれず。何を書いていいのかもわからず。
でもこのまま忘れるのも惜しい!!!と思ったので、今更ながらコンサート12夜の終わる前に書いてみました。あと3夜、あるのかな。手があるのなら、何度でもまだ見たいコンサートでしたよこれは。

コンサートチケットは9,000円もしましたが、個人的には、見合った満足を得られました。BOXも買って、Tシャツも買って…グッズに大枚払い。で、コンサート始まる前に、長年のファンの友人と、これはもうお布施だね、などと話していたのですが、終わってみると、もう宗教かもしれない…と悪い感じでなく、思いました。幾らでも惜しくない、と思えるお金と時間の使い方だったのです、自分にとっては。

ふはは。ここまで書いて、傍から見てるとコワイ人かしら私、とも思う。
いや、王子様でも神様でもないとは承知。
小沢くん、相変わらずの凄まじい細身ですけれど(そういえば何年か前、オザケン激太り説出ませんでしたか。あれは何だったのだろう)、服装も若々しいけれど、近くで見ると(高倍率双眼鏡持参!)、やはり歳相応になっている。声だって、変わってる。それでも、やっぱり彼に会いたかったのだなあとしみじみ思います。「ひふみよ」ツアーのときもそうでしたが、「今更オザケン?」の声なんて耳に届きません。「今の、オザケン」なのですよ。彼の歌を聴きたいのです。
ozashika.jpg

コメント

言いたい事全部書いてくれてありがとう。また思い出して反芻...

そういうのって、あるよね
私にとっては山下達郎がそうです
ずっと昔の、学生時代のドキドキや
OLになってからのあれこれが
流れてくる曲とともによみがえって・・・

昔のCDきくと、やっぱり声は若いけど
今の達郎もすごく声が出てて
ここまでやってくれてって
チケット代の8000円は高くないなーって
思いました。

その瞬間に、そこにいられたことが、
とーってもシアワセ、なんだよね?

これを書いた後も何度も反芻しております。そう、本当に「その場」にいられたことが嬉しいですね。じわじわ力をもらえた感じが、今もしていますとも。

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