*今の私をカバンにつめて
原題はI'm getting my act together and taking it on the road。
1978年にニューヨークで上演された舞台の輸入版。
ウクレレを教えてもらったり
野球談義に盛り上がったりして、ついつい身近に感じていましたが
実は実はプロミュージシャンである松宮幹彦さんが出演されるというので
ご案内いただき、見に行ったミュージカルです。
(松宮さんはオレンジうさぎファンなので、談義は主にけんか腰)。
日本では80年代に雪村いづみ主演で上演されたそう。
今回、三谷幸喜が台本を翻訳して(演出はべつ)、戸田恵子主演・共演石黒賢での再演。
演奏しながらミュージシャンが参加、ってどんな感じなのかと思ってましたが、劇中劇というか劇中ステージ…設定がナイトクラブでのライブのリハーサルなので、そのまま、バンドのギタリストとしての出演でした。戸田恵子さんとの絡みもあったりせりふもあったり。おー。
ストーリーはわかりやすい。女性が自分らしく生きるということ、自立することと、それに対する1978年のアメリカという時代背景が、ヘザーというもう若くはない女性ボーカリストと、典型的・古典的な「奥さん」を持つマネージャーのジョーとのやりとりを通して描き出されて行く感じ。少しの気恥ずかしさと、諦めと希望と大笑いと…安定した歌と演奏と踊りと。
最近ライブもあまり行けてないし、舞台も、歌舞伎だってだいぶご無沙汰していて。生のミュージカルなんて観たのいつ以来だろう。やっぱり生はいいねえ、と単純な感想になっちまいますが、でもそれが素直な感想かも。青山円形劇場(初めて行きました)というちいさな劇場での臨場感が、よかった。
三谷幸喜は台本翻訳だけということでそのテイストはそんなに強くなかったけれど、ヘザーの年齢ネタと、いくつかのうたの歌詞が三谷節だなあと思いながら観劇しとりました。