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July 4, 2009

*国会図書館の裏を歩く

朝から、大学院授業につきあって、国会図書館へ。
数え切れないほど通っている来館者入口ではなく、職員入口から入っての、見学授業。新館の建設を前川國男事務所で担当された方が講師をしてくださり。(本館1961年、新館1986年いずれも前川國男事務所)
よく知っている建物の、デザインの意図や工夫の在処、苦労の痕跡などなど教えていただき興味津々。特に、一般来館者は見ることの出来ない、新館の地下8層にも及ぶ書庫は圧巻でした。「B8」ってエレベーター表示もあまり見ないよね。8層の吹き抜けに、光が落ちる。コンクリートをはつった壁に、ごつごつと反射して。
前川事務所の方が教えてくれたエピソード。亡くなる三週間前、国会図書館新館引き渡しに立ち会った前川國男は、この地下書庫の吹き抜け空間を地下4階の階段部分から30分ほど黙って眺め、ひとこと、「アイーダの4幕だな」とつぶやいたそうだ。荘厳な地下空間に、地下牢で息絶えるラダメスとアイーダを思い出したのだろう…と。建築家ぽいな。なんかな。若手にゃ言えないよなー。などと思う。

解散後は、せっかくなので来館者入口から入り直して、資料収集。
再来週の講義の準備。早めに終わらせないと不安だ。閉館ぎりぎりまでねばり、一旦帰宅し、昼寝。…体力が足りない最近。
小一時間で復活して、六本木へ。
友人金森さんが、「リスボンの夜」と題した写真展を、六本木のD'sというバーで開催中。今日はそのレセプションでした。
lisboa.jpg
わたしは写真はちっともわかりませんが、白黒で表現される異国の「夜」の闇はとても美しい。