« 謹賀新年2013年 | メイン | 2月の干し柿★ »

January 12, 2013

*#建築ポエム

Twitterでの話題から。

近代建築を保全するようなお仕事をしている友人から
教えてもらった与謝野晶子の歌。

「髙島屋 光る都の面積を 加えたるかな 楼を重ねて」

昭和8年に建てられ、今も現役の「百貨店」は
2009年、重要文化財指定を受けました。
昭和初期のきらびやかな姿が思い浮かぶ。
なんだかいいなあ、というところから、彼が、こういう、
建築を描写した詩歌や文章に#建築ポエムというタグをつけることに。

幾つか面白いものが読めたけれど
自分で思い出したのはこれ。
http://d.hatena.ne.jp/ka_ya/20070223
青木玉さんのエッセイ「底のない袋」からの一節。

むかしの人は夜、寝しなに、
「寝るぞ根太、頼むぞ垂木、梁、柱、なにごと有れば起せ屋の棟」と
家中の要所要所に我が身を守れと言葉をかけて横になる慣わしを持つ人があったそうだ。
「言霊の幸う(さきわう)国」に住んで言葉がなくては、我々の生活は成り立たない

私はこれを読んで初めて知った言い回しでしたが、
「寝るぞ根太、頼むぞ垂木、梁、柱、なにごと有れば起せ屋の棟」って、
家に守られている、という感じがしていいなあ、と思います。
今の自分は、鉄筋コンクリート造のアパート暮らしで
屋の棟もないけれど、守ってもらって過ごしています。